朝出勤.明日の神戸打ち合わせの準備に追われる.膨大な資料から有用な提案を探し出す.プランの詰めはチームメンバーにお願いをし、自分は外観パースをひたすら作る.施主からはおおむね好評であった外観を、うちの社長の一言で変更することに.完全にコンセプトの転換.結局徹夜.
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設計事務所のやるべき事とは何か.膨大な条件から、膨大な提案をするべきなのか.それとも事務所としての主観をある程度取り入れ、プロとして責任を持った提案に絞り込みするべきなのか.私は少なくとも後者だと思う.確かに金銭的優位な施主の言う事が優先されるべきことは明白だが、最初からすべての決定責任を放棄し、施主に選択させるのは違うのではないか.
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デザインについても同様.ガラス張りが美しいとか、タイル張りが高級感があるとか、時代錯誤とも言える単純なストーリーのみでデザインを決めるほど、私たちの責任は軽いものではない.
単純なストーリーが結果デザインとして反映されることは別に愚かなことではないと思う.MVRDV然り.だがそこには当然膨大な客観的データがあり、特定の人間の主観で描かれた単純さとは違う、緻密な単純さがそこにはある気がする.
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