2007/10/21

なんで私は建築をやっているのか

朝目覚め.準備をして事務所に向かおうとするが、どうも気が進まない.おとといの社長からの一言をまだ引きずっているようだ.結局また寝る.起きると夕方.時になにをするわけでもなく、夕飯をため、就寝.

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他人からの言われように、精神的に引きずっている.昔は「他人から何を言われ様が関係ない.」と粋がっていたが、どうも最近はその意気込みがなくなった気がする.精神的に弱くなったものだ.
もともと建築という分野の仕組みが好きだし、たんなる美術では終わらない論理的な美しさを形成している部分も好き.それがきっかけでこの分野を目指し、今そのレールに乗っている.中学のころから志して早15年.ずいぶんと時間が経過していることを実感せざるを得ない.
正直この業界は、自分の中にかっこたる決意・覚悟がないと続かない.労働時間は長いし、給料は安い.世間の労働者基準からいうと絶対割りに会わない.けれどもそれに見合うだけの何かがあるから続けられる.いや、正しくは何かがあると信じることができるからこそだろう.
実際おとといの一見から迷っている.建築を辞めるとか、会社を辞めるとかそんな単純な事ではない、なにかもやもやした論理の中で.私は建築を信じていいのだろうか.建築を信じ続けていけるのだろうかと.
以前にも言ったが、私にとって建築は、社会に対しなにかを訴え、残すための手段であり、そのもの自体は趣味の範疇を超えていない.覚悟がないのかもしれない.そんな意味では建築を食い物にしている、完全にビジネスとしてとらえている人たちの覚悟の方がよっぽど、芯をとらえているのかもしれない.
何を信じ、どんな覚悟を持ち、明確な意思を訴え続ける事ができるのか.なかなか答えがでそうにない.

今の自分ではとてもではないが、何かの作品を打ち込めるだけの集中力を発揮できそうにない.
難しなぁ、人生って.

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