2007/10/11

設計は常に初めての連続

朝起きる.昨日ほどの倦怠感はないのもの体調不良.でも明後日の打ち合わせは外せない.そんな訳で通常通り出勤.一通りの打ち合わせを終え、パースを修正し、日が変わる頃に帰宅.

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今メインで動いているプロジェクトは初めての連続.狭小でL字型の敷地への商業ビルとあって、シビアな計画が求められる.ギリギリな設計計画を考えている私に対し、齢60過ぎの設備担当者は一言.「そんなギリギリな設計しちゃだめだって.ゆとりがないってことは、動かないこと.今は良くても近い将来に時代に取り残されたような建物になるって.」

学生時代は"時間"とか"流れ"とか、アイデア重視でメタファーな部分ばかりを追いかけていた訳であるが、実務は逆.目に見えない部分にはなかなかお金を出してくれない.
しかしお金重視で、イニシャルな部分ばかりを追いかけた建物はレベルの低い実作にしかなり得ない.高い部分を目指すには目に見えない部分をいかに説明し、理解してもらうのか.信用が必要.

将来を見越しての建築計画についても同様.商業ビル、特にテナント賃貸がある部分については1㎡単位で相当なお金が動く.しかしその実収入部分を削ってでも、将来計画が重要ですよという説明を、20代の設計担当が60代のオーナーに説明する必要がある.経験がないだけにこれまでに培った信頼と目一杯の知識でもって.

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