2008/06/29

ふと音楽の話

最近、ituneの曲を間違って全消去してしまい、これもいい機会だとポジティブにとらえ、ラジオを聞きながら、また自分のコレクションを増やしている最中.

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さっきラジオで知ったんだが、高橋幸宏が新しくグループを組んでるらしい.
で、気になって調べてみたら、これが最高.

pupa Offiial Web Site

(こっちで何曲か視聴できちゃいます)

高橋さんだけではない、この豪華な顔ぶれ.で、この質の高い曲.
若い頃は完全にロック大好きっ子だったのですが、どうも歳をとると(つってもまだ27ですが)ポップな曲が体に優しく響き、心地よい感じです.

2008/06/28

オープンハウス-TYPE a/b

えぇ、毎日勉強してますとも.

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そんな毎日にちょっと嫌気が差し、気分転換にオープンハウスに.
1) 2)  
3)
※ぜんぜんいい写真が撮れてません.分かりにくいのは許してください.
1) TYPE A/Bという名古屋のアトリエの作品.店舗併用住宅.全体の形状は直方体と至ってシンプル.部分的にネイビーのパンチングがデザインされており、内部/外部をボリューム的に接続している.その他外壁は、合板モルタルの上に弾性吹付.
2) 内部空間は、直方体の空間を約4.5畳ぐらいの単位で平面的/立体的にズラし、またその空間を分割するのに"壁=強い境界"と"床段差=弱い境界"を使いわけており、シンプルなボックスの中に複雑なプログラム構成が詰め込まれている印象.
3) 内部の壁仕上げについて、構造用合板を裏返し(表面は印字がしてあるため)にし、塗装.その粗暴な質感が、白と紺の中に陰影を与えており、面白い試みと思った.

いろいろ粗が目立つ(すみません、偉そうで.)とは言え、決して材料にお金を描けなくても、そして特異な形状を造り出さなくても、ボリューム構成や質感の使い方によって、豊かな空間を作り出せることを再確認できた.同行した連れ(建築に興味無)にも「楽しかった」と言わせるくらい、何か可能性を秘めた作品だった.何か機会があれば、今度は実際に使われた状況下にて、この空間をどのように感じることができるのか、体験してみたい.

2008/06/26

言葉の哲学

学生時代に研究室の先生から「"建築論"や"建築がわかる"と書いてある本は疑うべし」との言葉をいただいたことがある.この記事を読み、そのときと似たような感情を思い出した.

ココカラハジマル:サルでもわかるデザイン

この前提として、いつぞやからか"デザイン"とか"芸術"とか"美術"とか、はたまた"建築"とかが、高尚な次元の話だと一般的に認知されてきたことがあると思う.
別にそれらについて論ずるのはかまわないし必要なことだと思うが、それに対し世論の共通解として"正解""不正解"を導きだそうとするのには抵抗がある.だが実際はそんな所で成り立っている商売も多くあるわけで、その人達からしたら、結局私たちはマイノリティになるのかもしれない.
けど別にマイノリティでもいいと思う.自分を必要としてくれるクライアントがいるのであれば.そしてその中に生まれる何かを信じて進むのしかないのかもしれない.結局は自分を信じれるかどうかだ.

2008/06/23

送迎会とイベント告知

昨日は事務所の皆様より送迎会を開催していただきました.ありがとうございます.
立場が変われば価値観にも多少変化があるようで、これまでもしてきたような他愛もない会話の内容が、自分には重く、考えさせられました.
皆さんを失望させないように日々努力させていただきます.

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先日も谷尻氏のレクチャーをした連続イベントがまた開催されるとの連絡.

今度はトラフ.学生や建築ミーハー(私)が食いつきそうな方です.
もし興味のある方は是非参加を.

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今週号の週刊少年ジャンプ、こち亀にて「地下都市」について、取り上げています.ただ漫画と侮るなかれ.それなりにリアルな理論にて描かれています.建築に携わっている方は一度読んでみる事をおすすめします.

2008/06/21

渋谷駅

yahooニュースより.ダンジョンみたいだとの評判で見てみる.

…ドラクエとかFFのダンジョンより複雑かも.けどわくわく.

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上の写真を見ていたら、階段がレゴっぽいと思い、下記記事を思い出しました.
'Villa Savoye /LEGO' from aki's STOCKTAKING.
レゴでサヴォア邸って.すげぇなー、レゴ.

2008/06/19

無職の日々

特に仕事もなく、もくもくと勉強する毎日.ここまで引きこもって勉強をするのは10年ぶりくらいか.

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バベルを見る.シリアスな展開にちょっと気持ち悪くなる.
全体的に悲しみの感情で綴られているが、そんなことよりも、それぞれ孤立した事象が連続した結果大きな出来事につながり、偶発的に起こったように感じられる出来事も、実は個々の意識的行動の繋がりであることを強く感じさせられた.なんだがよく分からない"何か"に恣意的に誘導されている気分.旧約聖書では、世界中の言葉を分つ原因となったといわれるバベルの塔.タイトルからもこの内容にて伝えたいことが強く現れている.
それにしてもいろいろ気になるところは謎のまま.

2008/06/13

東京へ

人生の大きな転機の夜に深夜バスにて東京へ行く.(片道3150円!安い)
とりあえず様々な展覧会を見たかったのと、事務所の東京支所の方々へ挨拶するのが目的.
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で、朝に新宿に到着.目の前には、モード学園のコクーンタワー.建築っぽくない中腹部分のふくらみは名古屋と同様.ただ名古屋はどこか幾何学的なのに対し、こちらは有機的.植物の種っぽいし.
新宿の超高層ビル街の中にあって異彩を放っている事はたしかだが、全体的をガラスのカーテンウォールで覆っているあたりが私的にはNG.近代建築の中では先進的なのかも知れないが、ファッションを取り扱う学校が入るだけにもう少し多彩な表情が欲しかったような気がする.
その後代々木へ向かい、今回の第一目的であるシャネルのモバイルアート展へ.
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以前よりウェブサイトでその造形を見ていて、いかにもザハと感じた以上に、代々木体育館との対比が「そのために造られたんじゃないか」と思わせるぐらい合っていた.世界各国での巡回展なのでそんなことはないのだろうが.
実際にみると意外とこじんまりとした建物.それ故かザハ特有の「疾走感のあるデザイン」が感じられず、チープでどこかもっさりした感じ.まあ、ザハの他の作品は見た事ないし、こんなものなのか?
生憎の雨だったが、予約の取れなかった私にとっては好都合.なんとか開場から30分待ちで入場.
入場後渡される音声ガイドに沿って進んでいく方式.展示内容自体は特に感動するようなものはなかったし、空間自体もこれと言って評価するような部分が内容に感じた.ただ、アートのために造られた建築で、ここまで造形に偏った空間構成をしているのは、仮設建築ならでは.そういった側面からみると同じ仮設でも板さんコンテナとは違った、アートありきで建築にアプローチしたことを体験できたのは貴重.
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(1)(2)
その後時間が合ったので、第二目的の乃木坂周辺まで歩いていく事に.その途中発見した2枚.
(1)安藤さんの作品だったはず.いつの間にか空室に.使われていないところを見ると、せっかくの一流?建築もそれだけで三流になるから不思議.
(2)表参道のMVRDVとどっちが先だろう.
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言わずとしれた国立新美術館.ガラスとルーバーと曲線のファサードは、写真で見ていた時は"くどさ"と"単調さ"を感じていたのだが、実際は逆.恐らく体験すると分かるそのボリュームの大きさと、ファサードの複雑さに圧倒させられるのだと思う.
内部のゾーニングは極めて明快.たたそこにあのファサードと3層の吹き抜け、円錐が加わるとここまでダイナミックな空間になるのかと感心.
偶然やっていた「エミリー・ウングワレー展」を見る.私自身ここまで絵画に飲込まれたのは初めてというぐらい夢中になった.その土着的でバランスの取れた色彩感覚はもとより、まるで原風景を描いたかのような手法・表現、そしてわずか8年(だったと思う)の間にここまで多様な感覚を持って描く事が出来たということに驚き.
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国立新美術館を後にし、ギャラ間へ.ちょうどこの日から「グレンマッカート展」が開催.
恥ずかしながらこの建築家の存在をしったのは、彼がプリツカー賞を受賞したとき.そのときに見た作品写真に興味を持ち、彼について調べたのがきっかけで好きな建築家に.もともと「アルヴァ・アアルト」とか「ラルフ・アースキン」とか好きだったので、その流れがあるかもしれない.
今回の展示は彼のスケッチがメイン.というのも、彼は「手で覚え、手で考える」というぐらい手書きに対してこあわっており、またディテール対する熱意もあいまって、何十年と手書きによる作図と、スタッフを持たずに一人で作品を造ることにこだわっている.
どの作品についても、環境建築なのは共通しているが、そのディテールが彼の持ち味.特別な機能、特別な機構をしているのに、そのどれもが自然で無理の無い納まりをしている(おそらく彼自身は特別とは思っていないのだろうが).建築・設計をやっているひとなら、そのスケッチをみるだけでよだれもの.
…本当はこの日、グレン・マッカートが来日講演をするということで、有給を使い東京へ来たのだが、抽選から外れてしまい、結局話を聞けず.
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近くだったので、ミッドタウンと21_21デザインサイトへ行く.時間がなかったので駆け足.あまり記憶に残っていないので、評価はカット.
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以上、プチ東京旅行でした.
この後は、東京事務所の諸先輩方に挨拶をし、帰りの高速バスの時間も無視し、朝5時まで飲んで歌い、結局新幹線で名古屋へ帰りました.
松永さん、有馬さん、佐藤さん、次の日も仕事に関わらず、ありがとうございました.
また今度東京に行くときがあったら、是非お声を掛けさせてください.今度はボーリングで.

2008/06/11

大きな転機

今日が最終出勤日.
と、何も事情を知らない人はビックリしたでしょうが、6/15をもって今いる事務所を退職させていただくこととなりました.12,13日は有給、14,15日は会社の所定休日のため、今日が最終.

会社に待遇の不満は無数にあるにせよ、決してそれが会社を離れる理由ではなく、
1. ほぼフォーマットの決まった設計しかできなかったこと.
2. 建築に対する考え方が、会社のトップと決定的に合わなかった事.
3. 自分の将来像に向かって、何かしらキャリアアップしたい(というか、する必要がある)と感じた事.
4. 他の事務所の設計のやり方、建築に対するスタンスを肌で感じたい.
というのが大きいところです.

「これからどうするの?」とはよく聞かれますが、とりあえず一級の試験まではフリーランスという名の無職でいます.そして学科試験の出来具合を見て、またその後の動きを考えています.

とりあえず、何かしらの覚悟をもって、必ず今の時期に一級はとっておこうかと.

以上、報告でした.
今日はこのあと東京へ向かいます.