2012/05/27

オープンハウスをハシゴする

休日だが、いつも通り起床し、レンタカーを借りに行く.今日はオープンハウスを3件はしごする予定.

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1件目は名古屋市内、諸江一紀建築設計事務所の設計した住宅.幹線道路に面した間口の狭い長方形敷地.周囲に対して閉じた形状としつつ、どのように光・風を取り込むかがポイント.それに対して「光庭」を用いることにより解答している.間口の狭さから空間が極度に分断されることを回避するためか、スキップフロアとなっている.明快な構成であるが故にメリハリが感じられなかったり、逆に光庭の存在が邪魔になり、連続した空間が分断されたイメージを与えてしまった気がする.もう少し光庭のボリュームを小さくするなど出来ればもっと豊かになったのではと感じた.

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レンタカーを走らせ、2件目は岐阜県の郡上.前日に知り合いに勧めてもらい、急遽訪問.河合啓吾建築設計事務所設計の住宅.
自然に囲まれた、土地にゆとりのある立地.先の住宅とは違い、和を感じる意匠が多く、とてもキレイな仕事に好印象.光の入れ方や高さ、細かな納まりなどを各室で変化させ、印象の違う空間を組み合わせながらも、大まかな素材を統一させることにより、くどさを感じない居心地の良い住宅となっている.周辺の自然に対し、単純に「開く」という操作をしがちだが、このように「絞る」という操作を上手にすることにより、より豊かな空間を作り出せる事を実感.
ちなみに河合さんは私とほぼ同い年らしい.ちょっとあせるなぁ.

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3件目.同じく岐阜県.知り合いがスタッフをやっているSYNCという設計事務所の住宅.
こちらは外に対し、開いている印象.シンプルでキレイ、そして誰の目にもわかりやすい.一般の人にも優しい建築かもしれない.あえて言えば、外壁のシングル葺の持つ毛深さが、内部にも 何かしらの影響を与えることができたらもっとおもしろいかも.
後から考えると、コンセプトとか、空間とかより、どちらかといえば、技術的なことがいろいろ気になってしまい、そんなことばかりを知り合いに聞いていた気が.ごめんなさい.こんどはもっと勉強して、内面的な部分に迫った議論を吹っかけれるように努力します.

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今日のオープンハウス訪問予定は終了.最後に見た住宅の近くに、自分が担当したデンタルクリニックがあることを思い出し、少し立ち寄る.
また、外壁アスファルトシングル繋がりで、最近名古屋市内に出来た、谷尻誠氏設計のデンタルクリニックも見学.
とはいっても、アポなしで、休日のため、外観のみ.

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