2012/12/27
北欧を旅する -六日目-
寝台列車で、ロバニエミからヘルシンキへ.
朝7:00くらい.ヘルシンキ中央駅に到着.やはり発着ターミナルはでかい.設計はエーロ・サーリネンの親父、エリエル・サーリネン.
駅をじっくり見たいが、とりあえずホテルにチェックインし、荷物を預ける.
ホテルの部屋.ホリディインです.世界共通で、バイキング朝食付きで、キレイ目で、お手頃価格.いつもお世話になってます.
とりあえずテレビをつけて見たら、自分の名前付きでウェルカムと.
単なるチェーンホテルなのに、いちいちおしゃれ.
食器で有名なアラビア・イッタラのアウトレットパークに行きたかったのだが、都心から遠く、また行く手段がいまいちわからなかったため、旅行会社に手配したヘルシンキバス観光を利用して向かうことに.
シベリウス記念公園.フィンランドを代表する有名な作曲家らしいが、無知な私はまったくしらない.興味もなかったが、ツアーなのでしょうがない.
バス車窓.最後の写真はアアルト.
食器ブランドのアラビア・イッタラの工場兼アウトレットパーク.レンガ積みの工場を改装したらしい.
併設されている図書館.ここもそうだが、ヨーロッパの場合、古い建物を保存するのではなく、利用して残すという選択をすることが多い.文化やコスト感覚の違いがあるのかもしれないが、日本も同じような風習があれば、最も美しい形で建物が残り、建物を愛する人が増えるだろうに.無理にそのまま残そうとするから、遺恨が残る気がする.
これでバス観光は終了.ヘルシンキを歩き回る.
ヘルシンキ大聖堂と、名もなき倉庫と、ヘルシンキ現代美術館キアズマbyスティーブンホール.キアズマは後から再度訪問することに.
名もなき鋭角なビルと、トナカイの剥製.
まずはテンペリアウキオ教会へ.50年程度前にコンペによって設計者スオマライキネン(兄弟?)が選ばれた.岩盤をくり抜かれて作られた教会で、外から見ると、建物の存在は決して大きくない.街中にひっそりと佇んでいる.
外とは違い、内部はインパクト大.そのまま現しになってい岩肌の力強さと、繊細な材を使いながらも、ダイナミックな架構となっている屋根がこの魅力的な空間に大きく寄与している.
街ブラしつつ、次の目的地へ.
アパートの入口と、店舗の時計と、老舗デパート.
カンピ礼拝堂byk2s設計事務所.ヘルシンキの繁華街にあるカンピ広場に2011年に建てられた.a+uのヘルシンキ特集を見てから、必ず見ると決めていた作品.
内部.内外とも、細い線材や積層材で構成されているのは北欧によく見られる感性.ただ、それを単純な形状ながら象徴的なものに昇華させているそのバランス感覚は素晴らしい.
そして街歩き.
街中スナップ.
建築博物館.
デザインミュージアム.
キレイで大きなステンドグラスと、少しプロポーションがスリムな様式建築.
ここも必ず来たかった、アルテック.本でしか見たことないイスや家具がズラリと.ただ、すべてがびっくりする値段.結局ポスターしか購入せず.
若干雰囲気に恐縮して、内部の写真を記念に撮ってもいいか、聞く勇気も出ず.
アアルトのアカデミア書店.こちらは店員に許可を撮って撮影.
中央吹抜けのトップライトからの柔らかな光が印象的な空間らしいが、夜のためいまいちわからず.でかいハートのPOPのインパクトが強すぎる.
アカデミア書店に併設されているカフェアアルト.
また街ブラ.老舗デパートと、信号待ちの人々と、ラクガキされたマップ.
ヘルシンキ中央駅.エリエル・サーリネンの設計.
フィンランディアホール.こちらもアアルト作品.が恒例の休館日.だが、上部のハスの花っぽい部分は休まずライトアップ中.
フィンランディアホールの隣にあった音楽ホール.確かa+uに掲載されていたような.こちらは閉館時間が迫っていたため入館出来ず.
今回の旅のオオトリは、スティーブンホール設計のヘルシンキ現代美術館キアズマ.
当然内部は写真撮影NG.たが受付にお願いし、エントランスホールだけ撮影.
シンプルなチューブ状の外観とは違い、内部は各展示室が上下左右複雑に配置されており、さながら迷路.雑誌でしか知らなかったスティーブンホールらしさを体感でき、満足.
美術館を出たら20:00すぎ.これからレストランを探す体力もなく、スーパーで購入した食事で餓えを凌ぐ.悲しいかな、これが北欧最後の晩餐.
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