2008/08/18

新しい事務所で仕事を始めています

いやはや、世の中は厳しいです.私は今まで、設計という仕事の1も知らなかった気がします.上辺だけの、そして小手先だけの提案では通用しない環境がここにはあります.自分の土俵で完全に論破され、そして納得させられたのは久しぶりです.
自分が超えるべき対象と思われる人が近くに居る、とても恵まれている環境です.
…まあ、一ヶ月後に同じことを言っていられるかな.

2008/08/11

初日

働き始め初日.朝事務所に行ったら、なんの説明もなく、住宅の外観に取りかかる.夕方、打合せをしたところ、突然明日打ち合わせである事を言われる.初日から良くわからないプレッシャーに追い込まれながら、プレゼン資料を作成.

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いきなり住宅を担当させていただくチャンスを得ました.40坪くらいで予算も多くありませんが、精一杯頑張ります.

2008/08/08

就職速報

えぇ〜と、月曜日に書類送付し、木曜日に面接とプレゼン、そして本日金曜日に内定の連絡を頂きました.住宅から幼稚園、ビル、官公庁、商業まで幅広く手がけている5人の事務所です.
来週月曜日から働き始めます.恐らく20代最後の職場でしょう(クビにならなければ).転換期は終わり、習熟の時期だと思います.泣くほど、頑張ります.期待に答えられるように.

2008/08/07

今日は面接でした.

試験が終わり、さっそく目当ての事務所にアプローチ.そして面接.とても丁寧な設計をしている事務所.技術もあり、多様な仕事もあり、けど下請けはなく、小規模事務所.特に近くに構造の出来る人がいるのが嬉しい.設計の職人を目指す私にとって、これぞ望んでいた場所.
いろいろ聞かれた末、来週から来れるか?と聞かれる.当然OK.あとは待遇面の詰めのみっぼいです.大どんでん返しが無ければいいけど.あれだけ来る来ないの話をしていたのに、ダメだったら人間不信になりそうです.
それにしても笑顔で「俺は仕事に厳しいよ」と言われ、ビビる反面ちょっと嬉しかった.ルーティンワークと温い環境から抜け出したかったわけで、望むところ.

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そんなわけで知人へ業務連絡.(見てるかどうかわかりませんが)

名古屋の皆さんへ…無事決まりそうです.今度情報交換でもしましょう.

東京方面の皆さんへ…時間的な余裕がなくなったため、盆を絡めて東京に立ち寄ることが出来ません.顔ぐらい会わせたかったんだけど.今度別の機会に立ち寄ります.

秋田の皆さんへ…純粋なお盆+土日は帰郷予定です.ただし、18切符による移動のため、13日と16日17日は移動で消化します.

2008/08/06

国際陶磁器フェスティバル美濃

3年ぶりに磯崎新氏設計のセラミックパーク美濃へ.国際陶磁器フェスティバルの入賞作品鑑賞が目的.
…現代工芸、現代美術の想像性は私にはよくわからないが、それを表現するための技術は確実に進んでいることを実感.技術を泥臭いままではなく、洗練された姿としてみるのもたまにはいい.

2008/08/05

長谷川豪氏の講演会

"物を造るためにウンチクを語るのではなく、
人を動かすためにウンチクを語る."
というキーワードから始まった講演会.今回のレクチャラーは長谷川豪氏.

前述した言葉が表しているように、その場所がそうなるべきストーリーを明快に組み立てて、設計している印象を受けた.特に難しい言葉を羅列せず、誰もが分かる言葉で状況を読み解いていく.その姿勢は、素人であろうお施主さんからすると好感を持てるだろうし、考えを理解されやすいだろう.一言で言えば説明上手.それは実作を造っていく上でとても大事.
ただそのストーリーの中で一カ所だけ飛ぶ部分が存在する.それが作品の中に長谷川氏らしさを表している.それは「身体と外部環境との関係性」である.「身体との関係性」なんて言葉を持ち出すと空間論を語るのかと思われそうだが、そうではなく、内部環境を飛び出した外部環境と身体を直接繋げるのだ.その考え方は過去に話を聞いた保坂猛氏に類似しており、また比較的年代の若い世代に多い傾向なのかもしれない.
「身体と外部環境との関係性」を解き、どのように表現するかが作家性の現れるところで、長谷川さんの場合は、内部から外部にアプローチするように考えていき、スケールとプロポーションによってそれらを表現する.それに純粋に特化するように、設計方法はひたすら模型スタディらしい.例えばとあるプロジェクトでは1200におよぶ模型を作成.その模型は質感や素材はなく、スチレンボートの白のみだが、洗濯物から備品にいたるまで細やかに造られている.

"人は、心の内部に構成されるイメージや内的表象によって、周囲の環境や社会や自己を認識している。例えば、事物を認識するということは、五感からの刺激と自分が作った内的表象とを照り合わせることである。"とは認知心理学における「人と外部環境との関係」の考え方である.今回の長谷川さんの話はそれに近い考えである印象を受けた.人が住宅外部の環境をどう認識するのか、それは身体のおかれている状況によって決定されるということ、そしてそれを設計するというスタンスである.

長谷川氏の淡々と語る口調とは裏腹に、とても建築に対し熱意をもっていることが感じられた講演会でした.

2008/08/04

高校野球速報

出身地の高校「本荘高校」が負けちゃいました.
最後まで粘りを見せたんだけどね.投手の池田君、頑張った!!
…それにしても、アナウンサーの高校名称の呼び方、とても気になりました.
「秋田の本荘」「秋田の本荘」って.相手は「鳴門工業」なのに.「本荘」だけでいいじゃん.

構造家とは.

就職活動中です.いろいろ考えましたが、これが自分の長所を一番延ばすことができるのではないか、というところに働きかけています.

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ヴィヴィット・テクノロジーを読む.去年行われた構造家の講演記録.
昨今の建築デザインは、構造に直結したものが多いのはご承知のとおり.実務に携わるようになって改めて実感させられるのが、構造的センスの重要性.意匠設計者でも、そのデザインが構造的にいけそうかいけなさそうか、その感覚は必要である.それはやりたいデザインを実現するための構造的センスも必要であるが、無意識のうちに制限している"構造の限界"を開放し、自由に考えるために必要である.
構造家の講演記録とは言え、決して難解な言葉や数式で綴っているわけではなく、彼らの実作品における構造の解説から始まり、建築家と構造家、意匠と構造の関係性をどのように考えているか、そしてこれからどうすべきかを答えている.講演者一人一人の考え方が明確に現れている.また実践に即した講演内容のため、私の意識に素直に訴えるものがあり、おもしろい.むしろこの内容は構造を目指す人ではなく、意匠を目指す人は必ずと言っていいほど読むべきバイブルなのではないか.
ご一読あれ.なんかそんなに発行部数は多くないみたいなので、お早めに.