2008/08/04

構造家とは.

就職活動中です.いろいろ考えましたが、これが自分の長所を一番延ばすことができるのではないか、というところに働きかけています.

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ヴィヴィット・テクノロジーを読む.去年行われた構造家の講演記録.
昨今の建築デザインは、構造に直結したものが多いのはご承知のとおり.実務に携わるようになって改めて実感させられるのが、構造的センスの重要性.意匠設計者でも、そのデザインが構造的にいけそうかいけなさそうか、その感覚は必要である.それはやりたいデザインを実現するための構造的センスも必要であるが、無意識のうちに制限している"構造の限界"を開放し、自由に考えるために必要である.
構造家の講演記録とは言え、決して難解な言葉や数式で綴っているわけではなく、彼らの実作品における構造の解説から始まり、建築家と構造家、意匠と構造の関係性をどのように考えているか、そしてこれからどうすべきかを答えている.講演者一人一人の考え方が明確に現れている.また実践に即した講演内容のため、私の意識に素直に訴えるものがあり、おもしろい.むしろこの内容は構造を目指す人ではなく、意匠を目指す人は必ずと言っていいほど読むべきバイブルなのではないか.
ご一読あれ.なんかそんなに発行部数は多くないみたいなので、お早めに.

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