名古屋は久し振りの青空.気温もそんなに上がらず、過ごしやすい秋模様となる.
せっかくだし、午前中サイクリングに出る.
***
名古屋に"文化のみち"なる地域を見つける.観光地としては有名らしいが、私は始めて.名古屋の都心に突如として現れる風景と、デザイン心がある建物をたまたま発見し、少し得した気分.
***
今回のサイクリングの目的は、隈研吾さんの「プロソミュージアム」を見学するため、隣町の春日井市まで行く事.
ここはGCという、歯科医療機器では世界トップシェアの会社に併設されている、歯科医療に関する個人ミュージアム.ちなみに東京の本社は谷口吉生設計にて建設中らしい.
60角の白木を500ピッチにて格子状に組んで構成されており、格子の噛み合わせ部分やはめ込みガラス部分には金物は使用していない.さすがに、継手部分、建物・基礎との接合部分は金物接合.屋根は陸屋根形式だが、軒先周りは薄い勾配を設けており、下から見上げると、薄い平板が載っているように見える.
隈さんの言葉を見ると、この格子の寸法設定は汎用性を持たせる事を前提としているそうだ.しかし私の感覚では、少しモッサイ感じ.これまでと同様に「素材」「ユニットの派生」的なボキャブラリーは変わっていないのだが、他の作品に見られるような繊細な印象が薄れている気がする.もしこの木組みの力強さを表現したいのであれば、建物本体のボリューム構成であったり、屋根の考え方の方針が違う気がする.なんだか少し中途半端な印象.
とはいっても、肝心の内部空間を体験していない.もしかすると、内部ではそれらの違和感がなく、気持ちいい形で構築されており、それが外部に表出しているのかもしれない.
いずれにしても残念だったのは、見に行ったのが土曜日のため、休館だったこと.
片道15km、さすがに帰りの道中は、身体的にも精神的にも疲れた.
2010/09/21
さいくりんぐやっほー
報告遅れましたが、事務所を辞めました.1日のズレもなく、ちょうど2年間お世話になりました.設計という仕事の厳しさ、様々なカテゴリーの建物を設計できる喜び、いろいろと学ぶことができました.
***
で、しばらくは主夫です.仕事に追われて、建築…に限らず、いろいろと考え込む事が少なくなっていました.このタイミングをチャンスと思い、ちょいとしたチャレンジをしようと思います.とりあえずはフリーランス.
***
で、時間があるので、最近は自転車で名古屋市内を縦横無尽に走り回っているわけです.今日は20kmぐらい.もう少し涼しくなってくると、もっと気持ちいいと思うのですが、まだまだ蒸し暑く、汗ダクです.
***
で、しばらくは主夫です.仕事に追われて、建築…に限らず、いろいろと考え込む事が少なくなっていました.このタイミングをチャンスと思い、ちょいとしたチャレンジをしようと思います.とりあえずはフリーランス.
***
で、時間があるので、最近は自転車で名古屋市内を縦横無尽に走り回っているわけです.今日は20kmぐらい.もう少し涼しくなってくると、もっと気持ちいいと思うのですが、まだまだ蒸し暑く、汗ダクです.
2010/09/20
2010/09/19
石上純也展
昨日から豊田市美術館にて、石上純也展が始まり、しかも今日は講演会もあるとのことで、早速豊田市へ。
***
やっぱり何度見ても豊田市美術館は素晴らしい。自分が経験を重ねれば重ねるほど、自分の能力とは遠いところにあることを実感させられる。
石上さんの講演は何だか確信をつくことのない内容。確かに作品やその着眼点はすごいと思うが、空間構成の方法に理由を付けることが目的になっている気がする。確かに重要ではあるし、そんな視点が新たな形式を編み出すかもしれないが、そこにその建築があるべき理由が結局曖昧な印象を受けた。
しかし、石上さんが終始言っていた【環境を空間とする】【スペースを反転地で捉える】という考え方は、発展性を感じるところであり、魅力を感じた。
(そもそも、偉そうに言える立場ではないが)
展示は凄そう。今年のベネチアビエンナーレでの展示復元もあり、新作もあり、KAITの新作模型もありと、それぞれ創造を掻き立てるものばかり.ただし、メイン展示4つのうち、1つが[未完成]、もう1つが[前日に崩壊]であったため、よくわからない部分も大きかった.おそらく、仮支持のロープ有無で大きく印象と考える事が違うだろうし.
***
やっぱり何度見ても豊田市美術館は素晴らしい。自分が経験を重ねれば重ねるほど、自分の能力とは遠いところにあることを実感させられる。
石上さんの講演は何だか確信をつくことのない内容。確かに作品やその着眼点はすごいと思うが、空間構成の方法に理由を付けることが目的になっている気がする。確かに重要ではあるし、そんな視点が新たな形式を編み出すかもしれないが、そこにその建築があるべき理由が結局曖昧な印象を受けた。
しかし、石上さんが終始言っていた【環境を空間とする】【スペースを反転地で捉える】という考え方は、発展性を感じるところであり、魅力を感じた。
(そもそも、偉そうに言える立場ではないが)
展示は凄そう。今年のベネチアビエンナーレでの展示復元もあり、新作もあり、KAITの新作模型もありと、それぞれ創造を掻き立てるものばかり.ただし、メイン展示4つのうち、1つが[未完成]、もう1つが[前日に崩壊]であったため、よくわからない部分も大きかった.おそらく、仮支持のロープ有無で大きく印象と考える事が違うだろうし.
2010/09/12
登録:
投稿 (Atom)