2005/04/17
万博報告
愛知万博に行った.
名古屋市内から地下鉄で30分、リニモに乗り換え約10分、合計40分で会場に到着.
朝10時にも関わらず、すごい人.入場に20分程度かかりやっと入場.
随分と広告性の高い建物が並ぶ.いや、万博なんだから当然なのだが、もう少し"スマート"にしてほしかった.なんだか、「近所のスーパーの安売り広告」的なビジュアルで美しくない.
企業パビリオンはテレビで放映されている通り、さまざまな造形のパビリオンが立ち並んでいる.みかんぐみのトヨタを始め、隈研吾的北口ゲート、栗生明的東芝館など.一方本来万博の目玉であるはずの外国パビリオンは基本的な箱の設計はどれも一緒.ただし、ファサードや内部空間の作り方は様々でバリエーションに富んでいる.その中には当然面白いものもちらほら.
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会場をぐるっと一周している「グローバル・ループ」を一周する.木材を並べたような床仕上げになっており、地上から10数mの高さに構成されている.サイドには紙ヒコーキのような屋根の掛かったモニュメントが連続して構成されている.ここを歩くと風が通り抜けるため、気持ちいい.
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はじめに「めざめの箱舟」をみる.以外と簡単に整理券を入手.期待してみたのですが….ごめんなさい、よくわかりませんでした.パンフレットには「見る人によって別々の物語が想像される」的なことが書いてあったのだが、私は無理でした.会場が思ったより明るいため、照明機材や人が見え、そのせいで映像の世界に没入できませんでした.ノイズがあるのが悪いのか、そのノイズに影響されるような集中力しか発揮できない私が悪いのか.
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次に外国パビリオンを見に行く.いろいろみたが、面白かったのは「クロアチア」「北欧合同」「リトアニア」(あくまで、私が見た範囲で、私の主観です).
「クロアチア」は映像をホワイトボックスに投影し、観客にみせる内容の展示を行っていた.映像の内容は然る事ながら、その映像の見せ方が面白い.言葉ではうまく表現できないのだが、視覚の相対効果で、映像の動きがまるでその部屋が動いているような錯覚を起こさせるような、といったらいいのだろうか.行く機会がある人は是非みてほしい.また、パビリオンのデザインも趣向をこらしており、おもしろい.
「北欧合同」は北欧の生活文化をパビリオン全体に表現している様子.展示が単純に面白いし、なによりディスプレイがさすが北欧、かっこいい(すみません稚拙な表現で).
「リトアニア」は…写真から判断してください.
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今回の万博の感想.
はじめは私にとって伝説になっている「大阪万博」と比較しながら、新しい時代の万博を評価してやろうと意気込んで行ったのだが、それは失敗.友人が(記事を読んで)私にいった「大阪万博は成長、愛知万博は成熟」が表現しているように、万博の表現方法を比較してどうこう言おうとしても無駄.むしろ時代と比較するべきなのだろう.
だが、やはり「お祭り広場」にくらべ、インパクトが薄いのは気にかかる.…といろいろ考えていると、どれも駄作に思えてくるので、理屈抜きにして純粋に楽しむのがよいと思う.というかテーマが曖昧で、そのテーマが表現されていない今回の万博はそのようにして楽しむことしかできないように感じた.
難しく考えずに、童心に還り、感覚で参加すると楽しい.私は「入場料約5000円」は安いと思ったし、また機械があったら是非来場したいと思った.
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