朝から岡山経由の出雲行き.1.5hの打ち合わせを終え、名古屋へ戻るとすでに23時.連休明け早々少し疲れた.
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やはりノイズは大切な要素.
というのも、一緒に打ち合わせに参加した方から、音楽の"音のトオリ"の考え方を聞く.
その方はバイオリンをやっているらしいが、コンサートホールなどでも、ノイズが全くない状況での演奏だと音のノリが悪く、多少ノイズがある方がそのノイズに音がノルため、音のトオリが良くなるらしい.
一般にホールの設計で、残響時間を適正に設定するように計画するのがいわゆるそれなのかもしれない."レコードや真空管アンプの音がより音楽らしく聞こえるのは何故か"という部分についても、いまだ具体的な原因については論争があるらしいが、「ノイズに音がノル」からという表現・理由が、抽象的ではあるが個人的に納得させる言葉である.
そんな話を聞き、建築的な表現にもその考え方を当てはめたらどうなるかな と考えてみる.
ノイズというのは、必要な部分を定めたときに不必要となる部分の事.だたしおそらく、必要不必要を決めるのは判断を行う人の主観であり、それを決めること自体がすでに恣意的であると言える.極論を言うと"ノイズ"とは、唯一誰の意図も込められていない事象なのかもしれない.
ノイズを拾いだし、繋げていく事により新しい建築の形態が生まれる可能性はないだろうか.人の意思のない客観性の固まりみたいな何かが…
…まあ誰かが着目した段階で意図性が発生するけど.
という良くわからない問答を往復6時間の車のなかで、悶々と考えてました.
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