事務所の先輩から紹介されて中村拓志氏が設計した美容院のオープンハウスに参加する.
これまで(ぽしゃってしまったが)美容院の設計に関わっていただけに、当作品の模型写真には機能的な疑問を持つと同時に、大きな衝撃を受けた.どの程度模型を再現できているか(当初のコンセプトを維持できているのか)と、この空間に実際に入ったときにどんな感じを受けるのかを体験しに行く.
外観.想像していたよりも交通量の多い道路に面していた.周辺はニュータウン.基本的に2層.ランダムに配置された丸柱にて屋根を支え、上層は四方がガラス(サッシレス!!)、下層はRC壁面に囲まれている.
反対側から見下ろすと内部のプランが見渡せます.まるで模型写真のような様相.各円が単位となって、カットやパーマ、カラーなどのブースを構成している.
内部に突入.アプローチは上層部分から.床面がなだらかなスロープとなっており、±0〜-1400まで変化.手前の人と奥の人を見比べるとなんとなくわかると思います.着座する客にとっては閉じた空間となり、立ち作業のスタッフにとっては開いた空間になる、相反する性質を同時に展開させようという目論みらしい.
天井部分は一部有孔になっており、トップライトが見える.ただし周囲ガラス面からの採光が強く、トップライトの存在は皆無.あとここまで「円」にこだわっているのに、トップライトの形状は四角.
あらゆるディテールを知覚的に消去するためにいろいろな工夫をしている.例えば、手前から2本目の柱.実は柱ではなく雨樋.ほかにも電気配線などはこの手法を用いている.空調は腰壁上部からの吹き出し.
腰壁と床面にも、わざわざモルタルを充填し、角を消している.
ホントに模型がそのまま立っちゃいました的な作品.プランやデザイン.コンセプトなど、どこまでも前向きでその挑戦的な姿勢にはやられちゃいました.
けど個人的にはちょっと大味な印象.上層(ガラス高さ部分)がちょっと広いがために、いまいち空間的に分離できず.もうちょっと高さを押さえた方がスロープの変化も知覚的に面白く感じるだろうし.
あと直射日光ガンガンに入っていたけど、大丈夫なのかな.
---
個人的な報告ですが、バイオを買っちゃいました.衝動買いです.
一応いいわけをさせてもらうと、実はテレビが壊れてしまったわけで、テレビを買おうかと思っていたけど、「そういえば今年はワールドカップ!!」ということを思い出し、けど仕事でほとんど見れないんだろうなと考え、そしたらHDレコーダーが欲しくなり、総合的にwindowsを買っちゃいました.
…けどさっぱり使い方が分からない.まっいいか.テレビが見れて、録画ができれば.
Technorati Tags: architecture