担当していました住宅がやっと(半年遅れ)にて竣工。揉めていたお隣さんともとりあえず一件落着。ただ設計事務所は嫌われたまま。
全体の計画としては面白いものができたが、正直ディテールを詰めていければもっと完成度の高いものが出来ていた。もっと私自身が現場を動かす力があれば、よかった。感動と共に少し苦い作品になりそう。
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一応会社としては休日なので、そのまま豊田市に。以前に案内を受けていた「豊田市自然観察の森 ネイチャーセンター」を見学。
私は好き。コンセプトとデザインと技術が一致している、非常にきれいにまとまった作品。実際の考えは知らないが、大きく湾曲したプランと、それが反対方向に組み合わせた断面、斜めという内外に統一されたデザイン、それらの構成が図面上で見ると単純な空間を複雑にしている。また湾曲したプランが、外部空間を内部にうまく取り込むことが出来ており、内外連続した回廊性を実現させている。その複雑さと回廊性の2点が、自然の中の観察という行為にリンクすることができているような気がする。
また形としての組み合わせは、一見クドくなってしまいそうな部分があるが、それらをスッキリとした見え方にしているのがディテール。極力複雑に見えるディテールは排除し、強調したい線以外は極力なくすようにされている。例えば外壁-軒天の納まりだったり、サッシュ周りだったり、ところどころに見えているスリットの納まりだったり。
やっぱりディテールは、コンセプトやデザインを実現させるために非常に重要であることを改めて実感させられた。
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